会社案内

　私が先代の社長に誘われて有限会社パール・スタンプに入社した頃、わが社は学校鞄等のマークをシルク印刷する作業が主で、皮革加工や鞄縫製などという仕事内容ではありませんでした。ですが、今現在わが社では皮革加工部と鞄製造部の２部署で作業を行っています。これも時代の流れに沿って、世の中の情勢を見ながら、少しづつ改革していった結果だと思っております。
　そもそも、私は「ものづくり」が好きで、革小物や鞄等を見た時に、その商品がどのようにして作成してあるのかを考え、実際に自分でも製造してみたりします。そして、その商品の長所や短所を判断し、自分ならこうするのに…と感じます。

　「ものづくり…」それは使う人の立場に立って、「どうすれば喜んでいただける商品になるのか？」そう思わないといい商品にはならないと考えます。遠回りをしてもいい商品を作り、長持ちをするように補強テープを革の内側に貼る工夫をし、外見では見えない所にも目を配り、丈夫で美しい鞄を作り上げる為の努力は惜しみません。
　また、豊岡は大正時代に柳行李の鞄が製造されるようになり、全世帯の6割が鞄の製造に携わっていた様です。鞄といえば豊岡というくらい、鞄に関わっている豊岡で生まれ、親戚も、両親も鞄を製造し、幼い頃から色々な鞄を見てきた私にとって、MADE IN TOYOOKAという言葉が世界に通用する日を夢見ているのは言うまでもありません。